2018年1月20日(土) 茨城県つくば市の「社会福祉法人 創志会」主催

第22回 心のネットワークセミナー もう一度見つめなおそう ~心のバリアフリーを目指して~

同法人施設「つくばライフサポートセンター みどりの」において開催されました。

当日は、障害当事者の方、医療機関、福祉施設等の事業者の方の他、多くの近隣等の一般市民の皆様など約100名の方が参加されました。

社会福祉法人 創志会 新保 祐宣 理事長の基調講演『精神保健福祉の歴史と障害者差別解消法に引き続き、

シンポジウムでは、『現場からの報告』として、

①精神科病院からの地域生活への移行、

②福祉施設内での利用者との向き合い方、

③地域生活を送るためのツールというテーマで、精神保健福祉に関する現状の報告がなされました。

この中で、金原からは、「③地域生活を送るためのツール」として、成年後見制度に関するお話をさせていただきました。

成年後見制度については、一般市民の方、障害の当事者の方の他、医療・福祉関係者にあっても、後見制度や後見人等の職務、支援内容について、残念ながら様々な誤解や財産管理中心といったイメージがあるのが現状です。

本来の成年後見制度の理念、趣旨、成年後見人等の職務、支援内容について、皆様に改めて知っていただきたく、身上保護(意思決定支援や見守りなど)についての具体例をご紹介させていただきました。

精神に障害を抱える方が、後見人等による「うしろだてとなって陰で支える」という支援を得ることにより、社会生活上の不利益を被ることなく人権が擁護されること、地域で安心して生活を送るための一つの手段として、成年後見制度の利活用をすることの利点と必要性についてご説明いたしました。